北風の吹くままに

『ECHOES AND WHISPERS』を発表したばかりのcloudchairでありますが、
現在はいったい何をしているのかと申しますと、
じつは次作の制作に入っていたりするのでございます。
『ECHOES~』は3曲セットでダウンロード販売という形での発表となりましたが
同様の方法で3曲ずつ、あと2作品を発表したいと考えております。
(それ以外の予定というか計画もあるっちゃあるんですが、それはまたおいおい)

で、じつは。
腰を落ち着けて創作に集中するべく、東京の喧騒を離れて故郷・北海道へ来ておるのでございます。

 

涼しくて静かでおおらかな北海道にて芸術の秋を満喫。
くぅぅっ、なんともすてきじゃありませんか。
早速集中して作業を……
なんて思って窓から外を見たらあららなんていいお天気なんでしょ。
こんな日は部屋にこもるより外へ出てひらめきの源を探しに行こうじゃありませんか、あららなんていい考えでしょ。
つって、散歩。
やはり自然は落ち着くのう、なんぞ言ってるうちに日が暮れ一日が終わる。
はええ。

翌日。
今日は雨降りかぁ、今日こそ部屋にこもって集中するかぁ、
なんて思ったら電話が鳴って「今日ライブあるからおいで」
そして呼ばれるがままに参上・そして誘われるがままに演奏に参加・そしてすすめられるがままに飲酒・そして泥酔。
ふにゃんふにゃんなってカウンターにへばりつく私が、
もう少しで完全に泥と化すところであった正にその時。
カウンターの向こうから聞こえる店主の話が、私の心をグイッととらえた。

「この後、店閉めてから厚真へキャンプに行くんだよ、色々演奏とかDJとかやっててさ、俺も演奏させてもらうんだよ、あと東京から演奏しに来てる人もいて……」
私は酩酊の底で一瞬キラリと光った記憶のかけらに気づいた。
「それってもしかして……」と言いながら、店主にそのイベントのビラを見せてもらった。
出演者の欄にiMAGINATIONSとあった。
「あはは、これ友達なんだよ、あはは、そういや誘われてたんだけどさ、あはは、厚真ってどこだかわかんないよ、あはは」
私はたいそう愉快な気持ちになってひとしきり笑った後、遂に力尽きて人間から泥に変わり果てたのであった。

~つづく~

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