独自のパッド搭載オーバードライブとコーラス|BAC Audio Stomp ACE “OVERDRIVE” & “CHORUS”

  • 2021-01-22 (金)

個性的な仕様を備えた「Stomp ACE」シリーズ

BAC Audioのペダル2機種を紹介します。
BAC Audioとは2020年にエース電子工業・ROLANDの創業者である梯郁太郎氏のご子息である梯郁夫氏を中心とする梯ファミリーが設立したブランドです。
「Stomp ACE」シリーズとして現在までに9種のギター・ペダルを発表しており、今回私はその中からオーバードライブとコーラスの動画を制作しました。
まずはシリーズに共通する特徴について触れていきましょう。

Stomp ACEシリーズ共通の特徴

「Stomp ACE」シリーズ全9機種は基本的に同じデザインを共有しています。筐体の形状やノブの数、フットスイッチの位置など。ちなみに全機種とも筐体の色が同じですが、これは種別と色の関連を意識的に無くしたとの事です。そして特徴的なのが筐体の下半分ほどを占める感圧式のパッド。オーバードライブではブーストのオン/オフ切替スイッチとして機能し、コーラスやその他の機種では独自の「エフェクト・モーフ」機能を使えます。

エフェクト・モーフ

この機能は2種類の異なる設定をなめらかに切り替える=モーフィングさせるものです。ディレイを例に説明してみましょう。

A. パッドを踏んでいない時:ショート・ディレイでエフェクト・レベル小さめの設定
B. パッドを踏み込んだ時:ロング・ディレイでエフェクト・レベル大きめの設定

上記の2つの設定が瞬時にカチっと切り替わるのではなく、ツマミを回す時のようになめらかに、しかも踏んだ強さに応じて変化します。複数のパラメーターを同時に変化させられるのでドラマティックな演出も可能です。エフェクト・モーフの設定方法については下記で紹介する”CHORUS”の動画の中盤あたりを参考にしてみてください。

電源は両極性のアダプター、またはUSBが使用可能

電源の仕様も大きな特徴のひとつです。まず電源アダプターはエフェクターで一般的なセンターマイナス端子は勿論、センタープラスでも動作するので、極性を気にせず使えます。そしてUSBバスパワーでも動作可能と、なかなか珍しい仕様になっています。ちなみにUSB端子は今後のアップデートなどにも対応するそうです。


それでは”OVERDRIVE”と”CHORUS”を1台ずつ紹介していきましょう。それぞれの動画では字幕で解説しています。是非プレイヤーの字幕機能をオンにしてご視聴ください。

王道でわかりやすく使える”OVERDRIVE”

BAC Audio | Stomp ACE “OVERDRIVE” – オーバードライブ+PUSHブースター【字幕】

使用機材(”CHORUS”の動画も同様)
ギター
APⅡ MAF-8120GP
FGN NSG100
ギター・アンプ
Kemper Profiler :(使用モデル:Fender Deluxe Reverb)
ケーブル類
オヤイデ

クラシックなアナログ・オーバードライブ・エフェクターです。使い方は簡単で、このStomp ACEは、真空管アンプの暖かみのあるトーン特性を持つパワフルなオーバードライブサウンドを生み出します。
トーンのコントロールを失うことなく、微妙なクランチに設定したり、ゲインを限界まで「プッシュ」したりと、このエフェクターは様々なシーンでお使いいただけます。
Amazon 商品ページより

簡潔に表現すると優等生的なオーバードライブですね。王道と言える質感の歪みで、音の芯がくっきりした比較的硬めのトーンを持っています。ゲインやトーンの幅が破綻しない範囲で広く音作りしやすいです。右端のノブ”PUSH”はパッドを踏んでオンにした時のゲイン・ブースト量を設定します。ゲインだけではなくギターにとって効果的な帯域をプッシュする仕様で、輪郭が際立つ効果が得られます。”PUSH”では音量というよりパワー感が増し音像が前に出てくる印象です。

この”OVERDRIVE”はStomp ACEシリーズ唯一のアナログ・ペダルという事で、このモデルのみエフェクト・モーフ機能が使えずパッドは”PUSH”のオン/オフを切り替えるシンプルな仕様です。軽く踏んでも動作しますが、カチッという感触が無いのでオン/オフした実感が薄く感じるかも知れません。今後は是非エフェクト・モーフを利用出来るデジタルまたはアナログとのハイブリッド仕様な歪みの登場も期待したい所です。

クリーン・ブースト〜クランチ〜リード・トーンと幅広い用途で使えるヴァーサタイルな1台です。次に紹介する”CHORUS”の動画でも殆どの箇所でこの”OVERDRIVE”で基本の音作りをしています。


80’sの空気感を纏った”CHORUS”

BAC Audio | Stomp ACE “CHORUS” – 独自のエフェクト・モーフ搭載コーラス【字幕】

最大6相のモジュレーションが可能な完全独立ステレオ・コーラスです。
エフェクト・モーフ機能を使用すると、レートを徐々に上げたり、エフェクトを強調するために瞬間的にデプスを上げたりと、演奏中にダイナミックなエフェクトの変化を表現することができます。
Amazon 商品ページより

この”CHORUS”は80年代を想起させるようなクリーンで厚みのあるコーラス・エフェクトを演出します。今回の動画ではアンプの前段に繋いで使用しましたが、センド/リターンに繋げば更に広がりを感じさせる効果が得られるでしょう。クリーン・トーンにかければきらびやかな響きになり、”TONE”を絞ればアナログ的な暗めの音色でも使えます。そして歪んだトーンと組み合わせればメタリックな質感が得られ、Zakk Wyldeを思わせるような響きも作れます。

エフェクト・モーフは楽しい機能ですね。色んな使い方を試してみましたが、派手な効果からさりげない変化まで幅広く対応します。踏む強さを微妙にコントロールするなら慣れが必要かも知れませんが、ピンポイントで効果を聴かせたい場面では簡単に使えるでしょう。エクスプレッション・ペダル不要でペダルボードのスペースを占有しない点もメリットと言えます。

80’sのポップ/ロック/メタルで聴けるようなコーラス・エフェクトが簡単に得られるペダルです。あの雰囲気が欲しい方に特にお勧めです。


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