王道のヴィンテージ・ハイゲイン | PODとVariaxを活用したライブ用音作り #4/4

  • 2012-06-04 (月)

Capture of last scene

POD HD500とVariaxを活用したライブ

全4回に渡って、ライブ映像を題材にした音作りを紹介しています。

前回までの記事:
#1 特殊アコースティックサウンド
#2 隠し技を使ったクリーントーン
#3 パット・メセニー風ギターシンセ

題材の動画は、好評をいただいている “POD HD500 Live Sound | Beat Of Variax” です。

Line 6 POD HD500Variax 500を使用してアコースティック、ギター・シンセ、クリーン・トーン、ディストーション、その他特殊エフェクトなど様々な音色を鳴らしています。
更にPODのルーパー機能を活用して、演奏をループ&ダビングしています。
PCでこの動画をご覧いただくと、操作状況などが画面上に表示されますので参考にしていただければ幸いです。

この演奏で使用したPODのパッチ(音色のデータ)は4つです。
この4つのパッチはCustomtoneからダウンロード出来ます。下記のリンクからどうぞ。

  1. Seq AG
  2. Dly Cln Lead
  3. Lead Synth
  4. Vintage Hi-Gain

4回に分けて、それぞれのパッチの設定を紹介しています。
最終回の今回は4つめのパッチを紹介します。


#4 ヴィンテージ・ハイゲイン – 王道のマーシャル・サウンド

Routings of Vintage Hi-Gain

Tone Name :
Vintage Hi-Gain
Amp Model :
Brit J-45 Brt (Marshall JTM-45 Bright CH)
Variax Guitar Model :
Stratocaster | Bridge Position
Routing :
Chrome Custom > Screamer > Tape Echo > Amp > Mixer > Digital Dly w/Mod
Customtone URL :
http://jp.line6.com/customtone/tone/219222/

Amp Parameters

Amp setting of Vintage Hi-Gain

Drive
99%
Bass
20%
Mid
71%
Treble
100%
Pres
75%
CH Vol
85%
E.R.
10%
Cab Model
4×12 Greenback 25
Mic
421 Dynamic

Effects

Controllers of Vintage Hi-Gain

Chrome Custom (FX Type : Wah)
FootSwitch
EXP Toe Switch
Position
EXP-2 (Mix=0 / Max=100)
Mix
100%
Screamer (FX Type : Dist)
FootSwitch
FS1
Bass
60%
Tone
72%
Treble
65%
Drive
20%
Output
100%
Tape Echo (FX Type : Delay)
Tempo Sync
1/4
Time
428ms
FdBack
39%
Bass
50%
Treble
80%
Mix
0%
Digital Dly w/Mod (FX Type : Delay)
FootSwitch
FS4
Tempo Sync
1/4
Time
428ms
FdBack
EXP-1 (Min=37% / Max=90%)
ModSpd
21%
Depth
50%
Mix
EXP-1 (Min=31% / Max=65%)

この曲最後のセッティングはドライブの効いたリード・トーンです。
アンプはマーシャルJTM-45をモデリングした”Brit J-45 Brt“です。
Drive“を最大にしたハイゲインな設定ですが、ピッキングのダイナミクスにしっかり反応するので手元のニュアンスを活かせます。
VariaxのモデリングはストラトのリアPUを選びました。ストラトのリアPUはとてもトレブリーな音質ですが、このアンプ・モデリングはかなり低域が豊かなので十分に太い音色になっています。
Variaxのストラト・モデルはトレモロ・スプリングの共振までモデリングしていますが、歪ませると特にその生々しさが強調されます。

オーバードライブとしてIbanez TS808 TUBE SCREAMERのモデリングである”Screamer“をかけています。
歪みは控えめな設定で、トーンを明るめにしています。
このモデリングは実機同様にレンジ感が狭いのが特徴ですが、正にその特徴が暴れがちなマーシャルのトーンを良い感じにまとめてくれます。
そして「Tone2 : Dly Cln Lead」と同様に”Tape Echo“をディレイとしてではなくプリアンプとして使用しています。
上記2つのエフェクトはかけっぱなしです。

エクスプレッション・ペダルを踏み込んだ時にワウ・ペダル”Chrome Custom“がオンになります。
POD HD500では8種類のワウ・ペダルを選べますが、VOX V847をモディファイしたワウをモデリングした”Chrome Custom“が僕のお気に入りです。

そしてディレイとして”Digital Delay w/Mod“を用意しています。
エクスプレッション・ペダルでフィードバックとレベルが変化します。


全4回に渡ってライブ用パッチを紹介してきました。
音作りの参考にしていただけたら幸いです。

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