POD HD500 demo settings #1/4 | Twin Reverb & Hiwatt – 設定データ公開

  • 2012-05-18 (金)

POD HD500 & Variax Demo #1

English article is here :
http://www.cloudchair.net/guitar/pod-hd500-demo-patches-1-en/

POD HD500の設定を詳しく紹介

YouTubeで公開している映像”POD HD500 & Variax demo – 16 clean & crunch tones“がおかげさまで好評をいただいています。
「PODの設定を教えて欲しい」「パッチ(設定データ)をアップロードして欲しい」との声を度々いただいていたのですが、最近その要望が増えてきたのでリクエストに応えてみます。

こちらでパッチをダウンロード出来ます :
http://jp.line6.com/customtone/profile/cloudchair/

Line 6 Customtoneの使い方
Line 6 Customtone – PODの設定を共有する

POD HD500 & Variax demo movie

この動画では全16種の音色を使っています。
これから4回に分けて、4音色ずつ解説していきます。
今回は以下の4種類を紹介します。
(クリックするとスクロールします)


それぞれに共通の設定

それぞれのアンプ・モデリングにつき、リズム・パートとリード・パートの2種類の音色を作りました。
リズム・パートではエフェクトを全く使わずアンプの素の音を、そしてリード・パートではブースター/ディレイ/リヴァーブなどをかけています。
アンプ・モデリングのキャラクターを伝えたかったので、歪み系エフェクターはあえて使っていません。

PODではスピーカーとマイクを選べますが、ここで紹介する設定は全てアンプ・モデル選択時に自動的に設定されるデフォルトのままです。
“Sag”, “Hum”, “Bias”等のオプション・パラメーターもデフォルトのままです。

“ER” =「アーリー・リフレクション」はリズム・パートでは20%、リード・パートでは10%に設定しています。
こうする事でリズム・パートを奥に、リード・パートを前に、と若干奥行きの差を付けてみました。

それでは、各セッティングを紹介していきます。


01_Twin

#1 Twin Rtm

Amp Model :
Blackface Dbl Nrm (Fender Twin Reverb)
Variax Guitar Model :
Stratocaster | Neck Position
Customtone URL :
http://line6.com/customtone/tone/218590/

Amp Parameters

Drive
38
Bass
65
Mid
91
Treble
79
Pres
75
CH Vol
100
E.R.
20
Mic
57 On Axis
Cab
2×12 Blackface Dbl

定番のアンプ、フェンダー・ツイン・リヴァーブのクリーン・トーンです。
ゲインは歪み始める手前くらいの設定にしています。


#2 Twin Lead

Amp Model :
Blackface Dbl Nrm (Fender Twin Reverb)
Variax Guitar Model :
Thinline | Neck Position
Effects :
Boost Comp,

Tube Echo Dry,
’63 Spring
Customtone URL :
http://line6.com/customtone/tone/218591/

Amp Parameters

Drive
67
Bass
100
Mid
100
Treble
61
Pres
66
CH Vol
100
E.R.
10
Mic
57 On Axis
Cab
2×12 Blackface Dbl

Effects Parameters

Boost Comp (FX Type : Dyn)
Bass
50
Comp
5
Treble
50
Drive
55
Output
58
Tube Echo Dry (FX Type : Delay)
Tempo Sync
8th
Time
326ms
FdBack
40
WowFlt
31
Drive
50
Mix
25
’63 Spring (FX Type : Reverb)
Decay
50
Pre Delay
100ms
Tone
50
Mix
40

クリーン・トーンらしさを失わない程度に、リズム・パートより若干アンプのDriveを上げています。
軽いタッチで弾いた時の甘いトーンが魅力です。
エフェクターはMXR Micro Ampをモデルにしたという“Boost Comp”をクリーン・ブースター的に使用しています。
あまり強い変化を感じない設定になっていますが、このエフェクトはOnにするだけで輪郭が強調されるので気に入っています。

ディレイは“Tube Echo Dry”です。ノーマルの“Tube Echo”Maestro EP-1のプリアンプ部までモデリングしている為に原音に歪みが加わりますが、ここでは歪みを足さずにディレイの質感のみを活かしたかったので、敢えて“Dry”を選んでいます。


02_Hiwatt

#3 Hiwatt Rtm

Amp Model :
Hiway 100 (Hiwatt DR-103)
Variax Guitar Model :
Telecaster | Neck Position
Customtone URL :
http://line6.com/customtone/tone/218592/

Amp Parameters

Drive
75
Bass
88
Mid
100
Treble
73
Pres
57
CH Vol
73
E.R.
20
Mic
67 Condenser
Cab
4×12 Hiway

クリーン&ラウドなハイワットのモデリングです。
アルペジオではクリーン、強くストロークした時にクランチになるゲイン設定です。


#4 Hiwatt Lead

Amp Model :
Hiway 100 (Hiwatt DR-103)
Variax Guitar Model :
Stratocaster | Neck Position
Effects :
Boost Comp,
Tape Echo,
Room
Customtone URL :
http://line6.com/customtone/tone/218593/

Amp Parameters

Drive
91
Bass
88
Mid
100
Treble
73
Pres
57
CH Vol
63
E.R.
10
Mic
67 Condenser
Cab
4×12 Hiway

Effects Parameters

Boost Comp (FX Type : Dyn)
Bass
50
Comp
0
Treble
50
Drive
60
Output
70
Tape Echo (FX Type : Delay)
Tempo Sync
8th
Time
326ms
FdBack
45
Bass
50
Treble
50
Mix
16
Room (FX Type : Reverb)
Decay
50
Pre Delay
100ms
Tone
50
Mix
11

ハイワットは歪みにくいアンプですが、Gainをかなり上げると良い感じに歪み始めます。
ストラトのフロントPUとの組み合わせによる、マイルドなトーンと心地良いエッジが絶妙です。

Boost Comp“でエッジを強調しています。
そして音作りの隠し技は”Tape Echo“。
このエフェクトは「Maestro EP-3:通称エコープレックス」のモデリングです。
このエコープレックスはプリアンプとしても評価が高く、「通すだけで音が太くなる」という効果があります。
あまり語られる事が無いようですが、実はPODの”Tape Echo“はそのプリアンプ部もモデリングしています。
派手な変化ではないのでわかりにくいかも知れませんが、音の芯が強調されて前に出てくるような効果を得られます。
Boost Comp“と共に一見地味な変化のようですが、素材の味を引き立てるスパイスとして活用しています。

ストラト+ハイワット+Boost Comp+Tape Echo、この組み合わせは僕のお気に入りでリード用によく使っています。


次回に続く

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