青木裕ロングインタビュー:シグネチャーモデル”Camuro Naked Machine”を語る

  • 2014-05-29 (木)

Camuro Naked Machine

試奏して凄みを体感

青木:ちょっと弾いてみない?

– ここで私も持参のギターを繋いで弾かせてもらいました。本人の使い方とは違いますが、興味があったのでまずはOD部のみをONにしてみました。

Jake:いいね〜。

青木TS-9の再現もドンズバなんだよ。

Jake:あー、もう滑らかさがもうそのまんま。

青木:そう、めちゃめちゃいいよ。

Jake:こっち(OD側)だけでも使えるよね。めちゃめちゃ良いじゃないですか。

青木:ほんとこうやって聴くとRATTS-9だもんね。まあ、勿体無い使い方してるよね(笑)。

Jake:これは贅沢だわ。

青木:でしょ?

– ここでODをOFFにしてDSのみをONに。

青木:ほらやっぱりRATの音だ。すげー良い音。

– そして両方をON。つい弾きまくりたくなります。

Jake:いやあ、これは。

青木:相当良いでしょ? 歪みの旅が終わるよコレ。

Jake:ほんとヴィンテージっぽいね。

青木:でしょ? ヴィンテージの方がね、オケに乗りやすいんだよね。

Jake:(ひとしきり弾いた後)なるほど…素晴らしい。

ストレスフリーに自分のトーンを再現

青木:乗りやすいよね。凄いんだよ、とにかく。味を殺さずハイファイに広がる感じとか。

Jake:そうね、輪郭がちゃんと残ってるというか。

青木:そう、だから気持ちいい味付けになってる。

Jake:公式の動画で言ってたけど、スイッチはトゥルー・バイパスではなく敢えてオリジナルのRAT/TS-9と同じ仕様になってるとか?

青木:そう、だからOD部は電子スイッチ(バッファード・バイパス)。DS部はミレニアム・バイパス。それも自分が魅力と感じる要素のひとつだし、もう全部そのまま移植したって感じ。
でも本当にね、同時踏みした時はこっち(Naked Machine)の方が(RAT+TSと比べて)凄いスムーズ。違和感が無いんだよね。本当にこの1台から鳴ってる音、という感じがする。

Jake:まあ実際には色々マッチングさせてこうなってるんだろうから…

青木:そう、その結果の音なんだよね。あと若干太いしね、オリジナルより。

Jake:それはやっぱり無駄な配線が少なくなってるからとか?

青木:それもあると思うし、このボディの…形も音に影響するっていうもんね。という事でこの形に落ち着いたと。

Jake:これはやっぱりその…完全に自分のエゴを満たすものというか…用途にフィットさせるもの?

青木:うーん、エゴの前にね…お仕事的な理由も大きかったよね(笑)。

Jake:例えばトラブルが少ないとか…

青木:そうそうそう。ストレスフリーで、自分の描いたサウンドをいつでも再現出来ないと。

Jake:具体的にはどういうトラブルに悩まされてきたのかな?

青木:いや、もしトラブルがあったら怖いなーという…

Jake:あー、ヴィンテージものはやっぱりそうだよね。替えが利かないとかね。確かに精神的に楽になるかも。

青木:そういう意味での、本来のストレスフリーだね。(ヴィンテージは)やっぱり持ち出すにしても、怖い所があるよね、替えが利かないって事はさ。

Jake:電源がひとつで済むっていうのも…

青木:良いよね。

Jake:それが意外だなって感じがした。電源1個で足りちゃうんだ…という。

青木:それは製作者側にこだわりがあったみたい。とにかくこの電源ひとつっていうのを推奨してた。

Jake:そういう意味でもエコだね。

青木:エコだし…俺のエゴも…

Jake:かかってるんだ(笑)。そういうの使った方が良いですか?(笑)

青木:良いんじゃないですか…エゴマシーン…エゴエコ…アザラク…(モゴモゴ)

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