やっぱり便利

様々なテクノロジーは日々進歩し、世には便利が増えていく一方。
便利なものに慣れてしまうと、人はなかなか元には戻れないものである。
そして更なる便利を求め「あれさえあればもっと…」という欲望は、ぱんっぱんに膨らんでいくのである。
その欲望には、それを満たす為に「血と汗と涙の努力で頑張るぞ」というポージティブな側面もあるが、逆に「ああ、あれがないからわたしは不幸せなのだ、あれを持っているやつらが羨ましい、妬ましい、呪ってやる、がるる」なんてネーガティブな感情を膨らませる要因にもなりかねない。
そんな欲望は捨てなされ、足る事を知るのも大切じゃよ、などと賢者は言うだろう。

音楽用機材についてもまた然り。
あれがあればもっと音が良くなる、と求めればキリがない。
しかし、音楽そのものを生み出すにあたって必要なものはそう多くないのだ。簡素な機材で作る事にもチャレンジや楽しみがある。そうして初心を取り戻すのもよかろうて。

僕が次にやりたいのは独りでの作品製作ではなく、いろんな人と共に曲を育てていく事であり、そして今はその素材となる曲を用意している所である。
素材作りに大層な機材は必要ない、と僕は考えた。そこで、僕が初心に帰るべく選んだ機材がZOOMのMRS-8
しかし簡素を求めて選んだつもりが、実はすこぶる便利なものであったのだ。
A4サイズのボディに8トラックの録音が出来、エフェクターやマイク、リズムマシンまで内蔵している。便利。そして、なんと電池で動くのだ。便利。
って事はあれですよ、つまり何処でも製作が可能なわけで、山に海に空にこれを持ち込んで音楽をクリエイトしエンジョーイ、なんて事も出来るのだ。出来るからっつって、やった事はないけれどもやっぱり便利。ベリー便利。(あっ…)

今はこのMRS-8とギター一本のみでデモを作っている。
そして、そんなシンプルな機材で製作したデモを、メルマガ購読者の方々に公開している。
そんな事が出来るのも様々な技術の進歩のおかげである訳で、やっぱり便利っていいですね。

…賢者への道は遠い。

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