2018年まとめ・今年の新作エフェクター個人的ベスト3

  • 2018-12-31 (月)

2018年まとめ

2018年の個人的な諸々を振り返ってみます。
今年も主な活動は機材レビュー&動画制作でした。
制作した動画のリストは以下の通りです。それぞれの紹介記事にリンクしています。

  1. Noel | Victoire
  2. Noel | Voile
  3. One Control | Baby Blue OD
  4. NUX | Cerberus
  5. Leqtique Beryl
  6. Line 6 x The Effector Book | HX Effects
  7. NUX | B-2
  8. Flying Teapot | Delta Fourth / Omega Drive
  9. Leqtique “EDM”【Delay】戸高賢史+Shun Nokina+細川雄一郎+Jake Cloudchair
  10. NUX | Tape Core Deluxe
  11. NUX | Solid Studio
  12. NUX | Atlantic
  13. Leqtique | 11/11
  14. Leqtique | Caelum OD & 6/6
  15. Leqtique | Mini EQ
  16. Line 6 x The Effector Book | HX STOMP
  17. Line 6 | HX STOMP [feat. Shuriken Variax]
  18. Leqtique | Stellaclasm
  19. ignition/of/mass-products// | ART
  20. 【The EFFECTOR BOOK Vol.39】チューブスクリーマー相性診断!(Jake Cloudchair)
  21. 【The EFFECTOR BOOK Vol.40記事連動動画】ProCo Ratとアンプの相性診断(Jake Cloudchair)
  22. 【The EFFECTOR BOOK Vol.41記事連動動画】ワウペダル×各種歪み系ペダル(Jake Cloudchair)
  23. 【The EFFECTOR BOOK Vol.42連動動画】Jake Cloudchairが探るオクターヴ・ファズの使用方法

今年も様々な機材に触れる事が出来て楽しい1年でした。
この1年で入手したエフェクターの一覧がこちらです。
(数個入れ忘れてしまいました。あともうちょっとあります。)

例年よりは少なめかも知れません。
この写真に写っているものの他、レビューや個人的に試奏したものも多数あります。
素晴らしいものばかりですが、中でも特に気に入ったエフェクター・ベスト3を紹介します。順位はつけるのは難しいので同列1位という事で。

Leqtique 11/11


まずはLeqtique(レクティーク)のディストーション”11/11″。2018年は怒涛の勢いで新作を立て続けにリリースしたLeqtique。その中でも特に気に入ったのがこのモデルです。”9/9″, “10/10″と続いてきたハイゲイン・シリーズの第3弾で、前2機種も気に入っていたのですが、これはその流れを汲みつつ新たなキャラクターを感じさせます。モダンながら荒々しさのある歪み、幅広く実用的なフィルター類、そしてギター・ヴォリュームへの反応性。何より素晴らしいのは「これと似たエフェクターが他に無い」という事です。CULTのShun Nokinaインタビューでも語られていますが、自分なりの新しいものを生み出すという気概が具現化されていると思います。Leqtiqueの”9/9″と”Roger”、どちらも独自のアイデアによるエフェクターですが、そのアイデア同士を掛け合わせて更に独自性を高める事に成功しています。Shun Nokina氏がクリエイターとしてまた新たなレベルに突入した事を感じさせる1台です。

Leqtique “11/11” [Distortion Extreme+]


Line 6 HX STOMP


エフェクター界で今年一番の話題作と言っても良いでしょう、“Line 6 HX STOMP”です。Helix譲りの音質・機能をコンパクトにまとめた1台です。初めて実物を見た時はあまりの小ささに驚いたものです。私はこれまでHelixやHX Effectsに触れてきて、その音質や機能は気に入っていたのですが、なにぶんサイズが大ぶりなので導入を見送ってきたという経緯があります。その壁を乗り越えて「あ、欲しい」と直感的に思わせるくらい、このコンパクトさは魅力的です。加えてレビューの依頼を2本いただいた事で深く掘り下げる機会を得て、これは持っていて損はないと確信して導入した次第です。
機能の種類は数え切れないくらいで、本当に何でも入っているという感じです。歪み系エフェクトのクオリティも高く、これ1台でライブも難なくこなせるでしょう。そしてこの製品を特別なものにしている最も大きな理由は多様性だと思います。様々なジャンルや楽器に対応出来ますし、人それぞれの求める要素に応じて役割を変えられるのが素晴らしいです。

Line 6 | HX STOMP [feat. Shuriken Variax]


CULT TS808 1980 #1 Cloning Mod.


日本屈指のエフェクター・マニア細川雄一郎氏が満を持して興したペダルショップ”CULT”。その第1弾オリジナル・アイテムがこのモデルです。エフェクターブックVOL.39 Tube Screamer特集号製作時に編集部に集められたヴィンテージTSの中でも際立って魅力的な音質を持った個体、通称”#1″。私も何度か弾かせてもらい、その度に感嘆してしまうくらい特別な1台です。その”#1″をなんとTS808の設計者である田村進氏自身が徹底的に解析し、自らが現行品をモディファイするという前代未聞の企画がこの”1980 #1 Cloning Mod.”です。細川・田村両氏が幾多のテストを重ね辿り着いた音は、正に絶品のTS。私は開発中のプロトタイプをいくつか弾かせてもらう機会があり、その時点でもかなりクオリティが高かったのですが、完成品の仕上がりは細川氏の妥協ない追求により比類なきレベルに達しています。新しいものを作り出すというのとはある意味正反対のベクトルですが、ここまで本物に拘った企画は無いのではないでしょうか。エフェクターへの愛情が詰まった1台です。
※下の動画は私の制作したものではありません。

CULT TS808 1980 #1 Cloning mod. by Susumu Tamura


あとはペダルではありませんが、Kemper Profilerを導入したのも今年の大きな変化でした。今年録音したギター・トラックの殆どはKemperの音です。機能が多すぎて未だ使いこなせていない気がしますが、シンプルにアンプとして良い音が出るので満足しています。

今年も1年ありがとうございました。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。

Jake Cloudchair


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