TC Electronic公式コンテンツ「ToneTips」に出演しています

  • 2017-07-20 (木)

音作りのトリックや実用的な設定を紹介

TC Electronicと私のコラボによる新コンテンツ「ToneTips」が公開開始されました。
この「ToneTips」はTC Electronicのエフェクターを使用して、音作りのトリックや実用的な設定を紹介するという内容です。
まずは本日公開されたエピソード1″Shoegazer Delight”をご覧ください。

Credit
出演
Jake Cloudchair
録音・撮影・編集
MUSIC Group

“Shoegazer Delight”解説

それでは音作りについて解説します。
今回は所謂シューゲイザー的な音の壁を演出してみました。

使用機材リスト
ギター
Fujigen Expert ODYSSEY
ギター・アンプ
BUGERA 6262 INFINIUM (Clean Ch)
エフェクター (以下全てTC Electronic)
Hall of Fame 2 Reverb
Sub ‘N’ Up Octaver
Dark Matter Distrtion


音作りの肝となるのはリヴァーブHall of Fame 2です。
Hall of Fame旧バージョンにはなかった新しいモード「Shimmer」を深めにかけています。
そしてこのペダルに搭載された新機能MASHも活用しました。

MASHとは、フットスイッチに搭載された感圧型エクスプレッション・コントロールを指します。
フットスイッチを踏み込む強さによって効果を変化させる事が出来ます。
エクスプレッション・ペダルのような効果がスイッチひとつで実現可能というわけです。
動画ではMASH使用時にグラフィックが現れるようになっていますので、効果がわかりやすいと思います。
今回のShimmerモードでは、フットスイッチを踏み込んだ時にきらびやかな高域が伸びてくる設定になっています。
ちなみにTonePrint Editorを使えば、MASHに割り当てる効果をお好みで設定可能です。(複数のパラメータも可)


次にオクターバーSub ‘N’ Upで1オクターブ下・2オクターブ下・1オクターブ上の音を足して重厚感を得ています。


最後にディストーションDark Matterで歪ませました。
今回はこれらのペダルを繋ぐ順番も音作りのポイントです。
例えば、分離感の良い歪み/クリアなオクターブ・トーン/きれいなリヴァーブを組み合わせて音作りするなら、今回と全く逆の順番でペダルを繋ぐでしょう。
そこを敢えて、まず深いリヴァーブで原音の輪郭をぼかし/オクターバーで音圧を増し/ディストーションで強い飽和感を得る、というやり方にしています。
繋ぎ順を変える事で効果が変わってきますので、色々と試してみるのも面白いと思います。


今回の音色はいかがでしたか?
初回にしてはちょっと極端な音作りだったかも知れませんが、何かのヒントにでもなれば幸いです。
特にMASHは色んな可能性を秘めたツールなので、是非試してみて欲しいと思います。

このコンテンツ「ToneTips」は既に数本収録済みで順次公開予定です。
次回もお楽しみに。

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