なんか – DL音源制作記#1

部屋でなんとなくギターを手にすると、いつの間にか即興で作曲していたりする。
作ろうとか表現しようなんて思ってもいなかったのに、気づけば自分の鳴らす音に入り込んでいる。
友人と一緒にいる時にそんな状態になる事もあって、落ち着いていながらも静かな心地よい緊張感をともなった演奏を共有出来た事が何度もあった。
振り返ると、そんな雰囲気を作品にする機会は今までなかったので、そろそろ形にしてみようかと思い立った。

2007年5月12日の日記より

ギターのみの作品を作る。

あぁ、そりゃいいアイデアだね。即興でバーッと弾いちゃえばいいじゃん。
楽勝。楽に勝つ。勝利。ヴィクトリィ。イエッス。
なーんて思ってとりかかったところは快調な滑り出しであった。
即興の、その瞬間に生まれた曲をそのまま録る、という目論見がうまくいってサクッと何曲か録る事が出来た。

そこまでは好調。
で、ひとりで盛り上がるだけじゃなんだな、って友人達に聴いてもらって意見を求めたところ、
「いいんだけど、もう少しなんか足せばもっと良くなりそう」的な言葉をありがたくいただいたので、
落ち着いて聴き直してみると確かにもう少しなんか欲しくなったのである。
さて、そこから進行のスピードが急にスローモーション化。
それまでスキップしていたのが一転して牛歩。

なんか足す、の「なんか」とは一体なんぞ?
抽象的な、捉え難い「なんか」を捉えるというのは、私が最も追求したいことではある。の。だが。
中心にあるのが、即興の、その時その場そのテンションでしか表現出来ないものであったためであろうか、
後から気軽になんかを足してみても、なんかそぐわないというか、馴染まないのである。

これは当初の意に反して長期戦になるかもな、と私は本能的に悟ったのであった。

~つづく~

ギターのみの宅録作品といえばコレですかね。


DL音源 (Echoes And Whispers) 制作記

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