英雄講座

5. 始まりと終わり

━ 忍者への一歩を踏み出した少年の挫折とは ━ 遂に少年のもとに届いた「忍法講座」全4巻。 そのテキストはどうやら「火水土風」の順に読むものらしい。 赤い表紙の「火の巻」を読み進める私。 いよいよ忍者への第一歩を踏み出すのである。 ~ 跳躍力の鍛錬 ~ 1.竹の種を用意して それを畑などに植えます 2.その竹を育てます 3.毎日 その竹を飛び越えます 4.成
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4. 扉

━ 少年の夢がいまそこに ━ 「ママ、ぼく忍法やってみたいんだ」 …あなたに10歳の息子がいたとして その彼に上記のような事を言われたら あなたなら何と答えるでしょうか? あなたの母親なら何と言うでしょうか? 「そんな事より勉強しなさい」 ええ、多分その答えは正論だと思います。 しかし私の母の答えはこうでした。 「忍法? あら、いいわね。 うふふ
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3. 閃光

━ 少年を照らしたまばゆい光とは ━ 拳法の通信教育なる物を発見した私は、 雑誌の広告を手当たりしだいに切り取ってスクラップしておりました。 「ブルース・リーの原点! 詠春拳」 「ブルース・リーが編み出した! 戴拳道」 「伝説の奥義! 十六羅漢拳」 「カマキリ拳法ここにあり! 蟷螂拳」 …等々。 正直、何が何やらわかりません。 想像してみる事しか
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2. 転校生

━ カンフーに憧れる少年に訪れた転機 ━ 当時、時は正しくカンフー・ブーム。 強くなりたいと思う少年が愛読する「少年ジャンプ」にそのヒントがありました。 唐突に出現する格闘技グッズの広告。その多くは筋トレグッズでありました。 合皮のバンドの中に鉛の板を入れただけの『パワーリスト』 そしてNASA公認のトレーニング・グッズであり 「リングにかけろ」にも登場した
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1. 序章

突然ですが。 私は文系かつ神経質そうに思われる事が多いのですが、 そう見えてその実意外とカンフー好きです。 格闘技というか、カンフー映画が好きなのです。 実際には「クンフー」という発音が正しいようですが、 ここはあえて「カンフー」でお願いいたします。 幼少の頃TVで見たブルース・リーに魅せられて以来 ジャッキー・チェンは勿論ユン・ピョウやサモ・ハン・キン・ポ
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英雄講座

これから綴るのは、僕の少年時代の実話であります。 数年前、数回に分けて書いた日記が元になっておりますが、 今回まとめて公開してみたいと思います。 少々長いのでのんびりとお読みになってくださいませ。